蒸留工場は伝統的な銅製ポット式蒸留器で運用される。出てきた酒液の質感はもっと厚くなる。銅製ポットの内壁はウイスキーの原酒と化学反応を起こし、エステル化物質を生成し、酒液の形成をさらに助ける馥郁とした果物の香りを形成し、二次蒸留を行い、原酒の食感を豊かにするだけでなく、発酵過程で発生した様々な風味をより多く残すことができるそうである。
1回目は大型のポット式蒸留鍋で行い、原酒は予熱して加熱炉に導入して沸騰するまで加熱し、アルコールの沸点が水より低いため、アルコールはまず蒸気となって蒸発し、加熱炉の上部の白鳥の首にアルコール液体に再凝縮し、凝縮すると低度の酒が得られ、アルコール含有量は10%から20%のまでにある。
2回目の蒸留は小型のポット式蒸留鍋で行われ、この蒸留鍋は強い酒蒸留鍋とも呼ばれ、今回の蒸留後の酒液を経て、純麦ウイスキーの雛形となり、アルコール含有量は70%前後となる。その際の酒液はまだウイスキーとは言えない。蒸留後の原酒は少なくとも3年醸造しなければならないからである。